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難民危機の現状まとめ動画

 

Al Jazeera系列のメディアが最近多くの難民危機に関する動画をアップロードしている。その中から一つ、現状をまとめた動画があった。様々な国の名前や数字が出てきて、増々複雑化してきているこの問題、わかりやすくまとまっているので要約して紹介する。

 

現在我々は二次大戦以来の難民危機の中にいる。シリア、アフガン、イラク、エリトリアなどの紛争国が主に難民の出身地だ。

 

現在発展途上国が86%の難民を受け入れている。

 

難民の四分の一はシリア出身で2011年以降シリア難民の数は400万人に達する。うち、360万人はシリア周辺国(主にトルコ、レバノン、ヨルダン)が受け入れている。

 

ヨーロッパはというと、35万人に達しない程度のシリア難民しか受け入れていない。しかしながら、EUのリーダーたちはこの状況に対していまだ何の合意にも至っていない。

 

ダブリン規約は彼らが最初に到着した国でのみ庇護申請が可能であるとしている。そのため、なんとしても大陸に入ろうと難民はもがき、人身売買組織の餌食となる。

 

何千ドルも彼らは支払いつつも、移動の際の安全は保障されていない。2015年だけで2800人の溺死もしくは行方不明者が出ている。難民の多くはギリシャ、イタリアから入る。20万以上がギリシャから昨年入っている。

 

ドイツは最初に入った国に関係なく難民を受け入れると表明し、他国もこれに続くようにと呼びかけている。ドイツは80万人の難民を今年受け入れると表明している一方、ハンガリーなど一部の国は受け入れを一切拒否している。

 

紛争地周辺の最裕福国(サウジ、カタールをはじめとする産油国)はというと、シリア難民を一人も受け入れていない。また、この紛争にかかわっているロシア、イランも受け入れをしていない。イスラエルも同様に受け入れ拒否している。

 

アメリカはというと、最もシリア人に対して支援を行っているが、シリア難民受け入れに関してはおよそ1500人のみとなっている。もし仮にIRCの提案を受け入れれば、この43倍の数を受け入れることになる。

 

この動画は最後に、世界の裕福な国々はもう少し難民支援に前向きになるべきではないでしょうか?と疑問を投げかけている。

 

これに関して思うことは色々あるかもしれない。私自身のコメントは控えておくが、少なくとも現状はまさにこんな状況だ。