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欧州難民危機ニュースまとめ(4月上旬)

4月4日からEUートルコ間での難民引き取りが始まった

 

初日に大きく報道されたが、それ以降特に大きな報道はない。EUはいったん一部の難民をトルコに戻し、トルコが難民手続きや教育の機会を提供する。後に、認められた一部難民がEUへ渡るという仕組みだ。トルコ人の友人は、技術、教育の訓練をトルコでさせて技術をもった信頼ある難民だけを受け入れるというEUにのみメリットがあるとして批判していた。

www.aljazeera.com

 余談だが、トルコの難民受け入れに対する姿勢はドイツと同じくらいのものらしい。友人曰く、労働許可こそ簡単には下りないものの無償で教育の機会を与え、市民権(と言っていたが単なる滞在許可ではないかと思う)も今は簡単に得られるらしい。 ただ、数が多すぎるためどの程度審査を行っているのか、セキュリティの面で不安があるそうだ。また、トルコ人失業者は差し置いて難民へ補助金を出す形になってしまっているため、現地人との衝突が懸念される。

 

疑問点は、それなりに手厚い保護がシリアの隣で待っているというのに、なぜ皆ドイツに行きたがるのか、ということ。文化的にも地理的も似ているトルコの方が居心地はいいのではないかと個人的には思う。もちろん、何万もの人が既にトルコの都市部、あるいは国境地の難民キャンプで生活しているのだが。

 

こちらはフランスはカレーのジャングル。120人を超える子供が行方不明として大きな記事になった。

www.independent.co.uk

うち、何人かは見つかった気がする。あいまいだけども…。行方不明の子供たちは親や保護者のいない独り身。 コンテナ居住区にもテントにもいない模様。

 

一方レスボス島には今なお200人を超える難民がやってくる模様。ただ、EUートルコの合意があるため、その大半がトルコに戻され、残りは難民キャンプに引き留められている。

www.middleeasteye.net

この記事では、トルコでは仕事に就けず、警官に見つかるとそのたびに呼び止められるため、トルコはよくないと言う人がいる。

 

 最後、ギリシャーマケドニア国境では今でも警察と難民の衝突、にらみ合いが続いている。

www.aljazeera.com

 

 トルコはただでさえ大量の難民を受け入れている。シリア以外の難民は受け入れないとしても、EUからどんどん戻されていく。クルド人問題も顕著化している今、治安面での不安が高まっていく気がする。