欧州難民危機ニュースまとめー2月
http://mainichi.jp/articles/20160220/ddm/007/030/066000c
カレーの難民キャンプ取り壊しの前後から、バルカン半島での難民流入規制強化やドイツにいたアフガニスタン難民(移民)の自主的本国帰還、そして今でも続く欧州からトルコ、ギリシャへの批判など、これに関するニュースがあふれてきたため、今後気になるニュースはこうやってまとめていくことにする。
簡単に言えば、日に日に規制が強化されているということだけ…といえばそれだけなのだが、
欧州は欧州で色々な規制や話し合いをしているらしく、一方でバルカン諸国はバルカン諸国で何やら足並みをそろえようとしている印象。そのため何やら情報がごちゃごちゃしてきた。(もともとややこしいのだが)
ごちゃごちゃしてきたのと同時に、以前見たニュース記事の場所を個人的に忘れてしまったこともあって、具体的な規制内容がよくわからない今日この頃。(多分UNHCRのサイトを見ればいいんだろうけどめんどくさい…)
欧州の連帯、バルカン諸国の連帯が進んでる(?)一方でギリシャ、トルコは孤立している。そのため多方面から両国に批判が殺到している。
今後ギリシャ、トルコも国境規制するかもしれない。何よりも今起きているバルカン諸国の難民・移民流入規制強化とそれに伴って生じているギリシャーマケドニア国境での警備隊と難民・移民の衝突はギリシャに良い影響を与えない。
これ以上ギリシャに留まる人が増えれば、国内での反発も増すだろう。
と、すればやはりギリシャも国境規制強化を始める気がする。諸外国からの圧力もあるし。
問題はトルコがどうするか、ということと各国が責任を擦り付けて国境規制強化あるいは封鎖してしまえば人道的な面で欧州が世界から批判を浴びかねない。
あまり報じられないが、この難民危機に対応している大半の人が世界各国からのボランティアだ。NGOやその他諸団体を一般市民が立ち上げ、短期、中期、長期ボランティアを中心に難民への衣食住、教育、医療を提供している。
個人的に、この難民危機に欧州の人々がどう対応するのかという点に関心があり、ニュースを追っているが、政策レベルで言えばやはり難しさが伝わってくる。一方で個人レベルで見るとボランティアや寄付を快くする人が多く、日本との違いに驚く。
ボランティアや寄付の文化は日本では阪神淡路大震災以降活発化し、東日本大震災を機に増々多くの人が参加するようになってきているが、ここではそれ以前から根付いている…という話にとても納得がいく。
フランスで活動する人の多くはイギリス人(あるいはイギリスでつくられた団体)のようだが、他にも欧州各国に加えてアメリカからも参加している。
ギリシャではそれこそ本当に世界中からボランティアが集まっており、やはり欧州(イギリス、北欧出身が多い印象)を中心に、北米、トルコ及びその周辺国、中南米からも来ている。あまり聞かないがアジア人もいるようだ。
責任を押し付けあう政府、受け入れ自体を反発する市民、そして少しでも力になろうと世界から駆け付ける人々…
間違いなく今のこの欧州は混沌としている。