My Life is In Here

気分気ままに思ったことをつらつらと…

修論準備

前回から少し間があいてしまいました。

 

先週今期のエッセイを提出し、他コースの人たちも今週で試験やエッセイが終了します。そうするといよいよ夏休みで、これからグッとキャンパス内の人数が減ります。

 

ようやくエッセイが終わったと思っても、修士は休みがありません。エッセイや試験が終わるとすぐに修論準備です。

 

具体的にどのような研究をするのか、ということを担当教授と相談しながら進めていくのですが、特に社会科学の場合、倫理上の問題等を考慮しながら研究計画を経てていくので、思っていた以上に「自由」がありません。

 

フィールドに行く場合は特にこの倫理的な問題が大きな壁となります。もしかしたら国によって異なるのかもしれませんが、例えばイギリスの場合18歳以下の子供を対象に研究する場合、倫理的な問題をおこさないためにどのような配慮をするのか、どのような手段を使うのか等細かく聞かれます。

 

教育分野であれば18歳以下の子供を対象に研究する可能性が高いので、教育分野をやる人にとってこういった決まりごとはなかなかめんどくさいです。

 

また、EU内で研究するのか、EU外でするのか、それによって問われる内容も異なってきます。保険はどうするのか、どのような場所に滞在するのか、移動はどうするのか、とにかく細かく聞かれます。

 

研究者自身と研究対象者の安全を十分に考慮しなければ、大学側は研究許可を下ろさないのです。当たり前といえば、当たり前なのですが、想像以上に手間取ります。

 

同時進行で研究対象の団体・人と連絡を取り合い、どの程度の研究ができるのかを決めなくてはなりません。

 

きちんとした計画がなければ大学から研究許可が下りないので、慎重に、かつ丁寧に計画を進める必要がありますが、同時に時間もないので急がないといけなかったりもします。計画性というか、計画の実行性が悪い僕にとってはなかなか大変です。

 

こうやってみると、改めて一年の修士課程はとても短く、思っていた以上に忙しいです。

 

今月末からは周りの友人も母国や研究対象地に移動します。そのまま帰ってこない人もいます。いよいよともに勉強した仲間ともお別れです。